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アルツハイマー型認知症

最初に現れる症状、ひどい物忘れや混乱です。わからないといった症状も現れ、徐々に、物事を認識できなくなる、言葉がわからなくなるなどの認知症症状になり、死に至ります。治療法はところありません。
現在では、アルツハイマー型といっても、病理学的には老年性認知症と変わらないことから、老年性認知症の早発型とする考えもありますが、アルツハイマー型認知症は、1907年にアルツハイマーが、進行性の認知症を特徴とする51歳の女性患者の症例を報告したことから、このような名前で呼ばれるようになりました。
アルツハイマー型認知症では、大脳の萎縮や神経伝達物質の変化などが見られます。神経伝達物質というのは、アセチルコリン、カテコールアミン、セロトニンなど、神経細胞から出される信号を伝達する化学物質をいいます。このことから、老人斑、すなわち、アミロイドと呼ばれる色素たんぱくが脳に沈着したもの、や生化学的研究から、生物学的に原因をつきとめよういう研究が行われているところです。

記憶障害と身体的症状

老年期の認知症のひとつにアルツハイマー型認知症があります。65〜70歳の老年期に現れる認知症状態のひとつです。脳動脈硬化などの脳血管障害によっておこる脳血管性認知症と区別されます。アルツハイマー型認知症には、さまざまな症状が現れます。

記憶障害

アルツハイマー型認知症の場合、まずは「物忘れ」つまり記憶障害から始まります。何度も同じ質問をするといったり、大事なものをどこにしまったのか忘れて大騒ぎしたり、また食事をしたばかりだというのに何を食べたのか、さらには食べたことすら忘れてしまうこともあります。そしてまたすぐに食事を要求するといった症状です。比較的最近に起こった事柄の記憶が失われます。
さらに、現在自分が置かれている状況がわからなくなる、ということもあります。自分が今、どこにいるのかわからない、今日は何日なのかわからない、目の前にいる人が誰かわからない、といったようにです。

被害妄想

記憶障害から被害妄想が強くなることもあります。たとえば、食事をしたことを忘れてしまうため、家族が自分にだけ食事をさせてくれないと思い込んでしまうのです。

身体的症状

アルツハイマー型認知症の症状には、記憶障害や被害妄想傾向以外にも、身体的な症状が現れます。目立つ症状は、頭痛、めまいなどの心気症状、失語、失行、失認などの見当識障害などです。さらに進行すると、歩行障害や失語症状がひどくなり、日常生活に支障をきたすほどになります。



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